地方イベントと観光資源を繋ぐホームシェアリング – RE-Business

地方イベントと観光資源を繋ぐホームシェアリング

 

全国には、地方経済を活性化させるための企画やイベントが多数存在する。

中には数日間で100万人以上参加させる素晴らしい企画やイベントもある。

 

しかし、

残念なことにそれらの企画やイベントによって持続的に経済効果が出ている地方はほとんどない。

 

それは何故か。

 

それは地方側に参加者すべてを受け入れる力がないのが大きな要因だと考えられる。


01持続的な地方経済の活性化に必要なのは受け皿

ホームシェア拡大による地方経済への恩恵(初期仮説) こーすけ加筆

上記の表は100万人以上集める日本のイベントの一例である。

上記の表を見て頂くとわかるように、

集客効果の高いイベントは地方にも複数開催されているものの、

参加者を受け入れる施設が圧倒的に足りていない。

 

これはどういうことか。

 

一時的であれ地方に訪れた訪問者を施設が足りないために、

当日中に帰宅または外部へ放出してしまっているということだ。

 

単純にそのイベントのみに参加したという状態で、

『イベントをキッカケにして、その開催地に関する観光資源に触れる』

という機会を損失させてしまっている。

 

これでは他に魅力的な観光資源があったとしても、

それに触れる機会が施設の問題で減少してしまう。

 

一時的な訪問であっても、

その訪問してもらった機会を最大限に活用するためには、

何よりも受け皿が必要になる。

 

旅館やホテルが足りない現状はすぐに解決できない。

そこで有効活用すべきはホームシェアリングだ。

 


02ケーススタディ:徳島の阿波踊り

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2014年の阿波踊りの参加者は3日間で140万人。

来場者の半数以上が県外からの来場者であった。

 

しかし、

施設の利用数は10万室程度で、

来場者のほとんどが当日中に徳島外へ移動していることになる。

阿波踊りの終了時間は22:30である。

 

もし、

宿泊施設が来場者分確保できていたら、

当日中に徳島外へ移動していただろうか。

 

来場者の全てではないにしろ、何割かは宿泊することになる。

宿泊すれば翌日も徳島を観光することもできる。

 

空いた1日を有効活用するために、

他の観光資源に触れる機会を提案すれば、

新しい徳島の魅力を知ってもらうこともできる。

 

集客数の多いイベントは大切だが、それを有効活用するための受け皿を設けることも同時に考える必要がある。


03地方経済活性化に必要な3つの要素

ホームシェア拡大による地方経済への恩恵

 

地方経済活性化に必要な要素は大きく分けると3つある。

1)集客力のあるイベント・企画

2)魅力的な観光資源

3)ホームシェアリング

 

外部からの観光客を呼び込むための戦略を構築または計画中の地方は既にあるだろう。

 

その戦略の多くは何か目玉となるイベントや企画で地方の認知度を上げ、実際に訪問してもらう。

そこから他の観光資源を提供し、ファンになってもらうというものだろう。

 

しかし、ここでネックになるのは

集客コンテンツと観光資源を結び方が上手くいかないということ。

 

多くの地方は集客コンテンツに触れてもらえるが、

ゆっくり時間をとって他の観光資源を見てもらえないという課題を抱えている。

 

それは、集客時の受け皿不足だ。

ここで3つめの要素であるホームシェアリングが必要になる。

 

地方経済にとって、

ホームシェアリングの価値とは

集客コンテンツ(イベント)と他の観光資源を結ぶ存在になる。

 

(ライター:清水こーすけ)