レンタル事業者が準備すべき保険・補償体制 – RE-Business

レンタル事業者が準備すべき保険・補償体制

 

レンタルを利用する人が加入すべき免責補償制度の説明や、保険の説明などは結構いろんなWebサイトで記載されているけど、事業者(レンタル会社)がどんな補償制度及び保険の加入がベストなのかという解説がほぼ皆無だったので、ぼくがここで書いてみる。

あくまでレンタル事業者側の目線で書いているので、誤解のないように。

 

レンタル会社にとっての保険・補償制度とは

Question Mark Note Paper

まずレンタル会社が一般的に加入及び整備する保険と補償制度について説明をする。

大前提として、「保険」「補償」は全く異なる概念であることを理解しておく必要がある。

● 保険=保険会社の商品を購入

● 補償=独自の補償体制

 

上記の通り、「保険」とは保険会社がリスクを担保してくれる商品。これをレンタル事業者が購入(加入)して万が一のリスクに備えるものだ。

次に「補償」というのは保険会社とは一切関係がなく、レンタル会社独自でお客様から補償料金を徴収し、それをプールすることで万が一のリスクに備えるものだ。

保険会社の保険商品であるか、独自で開発した補償制度であるかの違いをまずはおさえておこう。

ちなみに保険取り扱いライセンスのないレンタル会社さんが「保険」という商品名でお客様から保険料を徴収するのは違法にあたるけれど、「補償」という名目であればライセンスがなくても違法にはならない。

 

レンタル会社は貸し出す商品に応じて様々な保険や補償体制を準備している。ちなみに先に当たり前のことを伝えると、「あらゆる保険に加入している方が万全」というのは間違いない。

ただし保険料が高額になりすぎて、レンタル事業がうまくいかなくなってしまってはNG。それは誰しも避けたいだろう。実は保険会社は基本的にレンタル会社の保険取り扱いを嫌がる。その理由はレンタル商品は事故や盗難が多くなる傾向があるためだ。

だからこそ保険単価が高くなる。

■レンタル豆知識
レンタル商品を借りる利用者は、自身の所有物ではないので雑に扱うケースがある。特にレンタルが一般的になっている商品(レンタカーや建設機械)はひどい。その逆にまだレンタルが珍しくプロツール的な商品(映像音響、二輪自動車など)は丁寧に扱われるケースが一般的。

 

ぼくらのクライアントさんでも、「詐欺に対応できる保険を作って欲しい」と保険会社に相談を持ちかけたけど当然ながらそんなこと受け入れられるはずがない。

レンタル業とは「信用取引」であるため、壊されたり、盗まれたりといったリスクと毎日向き合う商売だ。だからこそ様々な保険や補償の開発に夢中になる。

 

どんな保険に加入しておくべき!?

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さてここで一般的にレンタル会社が加入している保険を先に紹介しよう。

①動産総合保険

②自賠責保険(自動車関係)

③任意保険(対人・対物)

だいたいこの3つに絞られる。自動車関係とそれ以外で大きく加入保険の性質が異なるので、分けて解説する。

まず自動車関係以外のレンタル商品を扱いケースは、①動産総合保険にだけ加入しておけばいい。この動産総合保険というのはあらゆる保険会社で通常に取り扱われているのでごく一般的な商品だ。

動産総合保険でカバーされるのは、「偶発的事故により生じたあらゆる損害」だ。と言われてもあまりシックリ来ないのでわかりやすく説明すると、わざとじゃなくて天災に近いもの。火災、地震、津波、飛行機の墜落とか・・・。まぁほぼそれはないやん!!みたいなケースに保険請求ができるもの。しかも保険対象になるかどうかのジャッジは保険会社による。

 

とはいえ実際には偶発的な理由をムリクリ押し付けて保険請求しているケースが多い。まるでメンテナンス代金を請求するかのように保険を使いまくることもできる。ただし保険会社もアホじゃないので、契約形態がリザルトレーティング方式のものがほとんどで、請求すればするほど保険料金は上昇し続ける。

あくまでこの動産総合保険は「最悪の場合」を想定した保険商品だと捉えておくのがいいだろう。

実際にぼくらのクライアントさんでも、貸し出していた現場で火災が発生し、3,000万円分の資産が全焼してしまったが、この動産総合保険に加入していたおかげでリスク軽減できた。

 

自動車にはそれ専用保険が存在する

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さて次に自動車関係をレンタル商品として取り扱う事業者のケースを紹介する。先に紹介した動産総合保険は自動車関連は該当しない。その理由は「自動車にはそれ専用の保険」が存在するからだ。

②自賠責保険(自動車関係)

③任意保険(対人・対物)

この2つがそれに該当する。一般的に自動車を購入する際に加入する保険と同じだと捉えてもらえれば間違いない。ちなみに四輪と同じく二輪も同様。

②自賠責保険は法律で加入が決められている強制保険なので、レンタル事業者も車1台ずつにこの自賠責保険には加入しなければいけない。次に③の任意保険(対人・対物)こちらは強制保険ではないが、入っていないと利用者が事故を起こした場合の責任がレンタル会社にも追求されてしまう。

この2つの保険は自動車レンタルを提供するレンタル事業者は必ず加入しておくのがいい。

よく「車両保険には入らなくていいのか!?」という質問を受けるが、これについてはどっちでもいい。

入りたければ入ればいいが、保険料が高くなりすぎてレンタル事業の収益化に時間がかかる。そのため車両保険には加入せずに、独自の補償制度で補うケースが大半だ。

その補償制度については以下に解説していく。

 

独自の補償制度がレンタル業のスタンダード

Compliance Rules Law Regulation Policy Business Technology concept

さてこの記事の本題と言ってもいい「独自の補償制度」について説明を進めていく。

レンタルビジネスは冒頭にもお伝えした通り、「信用取引」であるため常にリスクと向き合っていく必要がある。そしてそのリスクを全て保険会社に依存するわけにはいかない。その理由は保険料が高額になることと、保険会社がそもそもレンタル会社に保険を適応させるのを嫌がるからだ。

レンタル業とは実はこうしたリスクと保険の課題が古くから存在した。

そのおかげで、

レンタル会社は保険会社に依存しないリスク軽減の策として「独自の補償制度」というものを開発したのだ。

 

独自の補償制度をまずシンプルにわかりやすく伝えると、「保険の代わりにお客さんから補償料を徴収し、万が一の事態が発生した際に、このプールしていた補償収入の中で補う」というもの。

実際の例をご覧いただくと、以下ぼくもよく利用させてもらっているニコニコレンタカーさんのWebページ

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しっかりと「この制度は保険ではありません」ってうたってるね。

その他ニッポンレンタカーさんのWebページにも▼

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このように、保険と補償制度は全くの別物であるということを最初に押さえておきましょう。そして上記のように誰もが知っている大手レンタル会社でも一般的に導入しているのがこの補償制度。

この補償制度は車両レンタル(レンタカー、二輪レンタル)業界と、建設機械レンタル業界で一般的に導入されている制度で、だいたいその補償料金の設定は横一列である場合が多い。(談合かどうかは別として)

車両保険という商品も存在するが、それの代用品としてこうした車両補償制度というのが一般的に導入されている。

 

補償料は大きな収益源になる

Open treasure chest with gold coins on a dark background

ちょっとイメージ写真が露骨ではあるが・・・・。

ぼくはこれまで複数のレンタル事業に携わってきた。もちろんこうした補償料を設定し、毎回利用者から補償料を徴収するビジネスモデルを設計したものもある。

事実を伝えると、この補償料収入は最終決算期に蓋を開けると大きな利益として乗っかる。もちろんこのプールしてきた補償料収入の中から破損時に発生する費用をカバーするわけだけど、

これまでのケースの中で年間の補償料収入を支出が上回るというケースがごく稀だ。

ぼくの知る限りでは100社に1社もない。

ほとんどが、最終利益にこの補償料収入が上乗せされてくる。もちろん嬉しい話だけではない。予想以上に利益が出てしまい、法人税の支払い額も積み上がる。

 

<レンタルビジネスに特化したブログ>


レンタルを中心としたストック型ビジネスモデルのネタ帳noteもやってます▼▼

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Female student studying at college library「知識は人生を豊かにする」という諸葛孔明の言葉が大好きです。ぼくが読んだ本の中で特におすすめの本をプチ書評と一緒に紹介しています。


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藤本翔 | Sho Fujimoto Mobile🌏Bohemian | Artist 💻| CD | 6months Living🏡Osaka
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