ほぼプロビジネス|時流キーワードその3 – RE-Business

ほぼプロビジネス|時流キーワードその3

さてさて、今回で時流キーワードシリーズも最後の第3弾。

反響があるのかないのか分からないけど、実はこのテーマを来月深掘りした講演会があるので、自分の頭を整理するためにもなんとか最後まで書き上げる必要があった。

今回ぼくが挙げた時代の流れを示す新しいキーワードは以下の3つ。

上記過去記事のリンクをつけてるので、まだ読んでない人はどうぞ〜。

 

プロ業者は素人客を嫌う

smiling girl showing painted hands

「ほぼプロビジネス」って何だ!?って思われるかもしれないけど、書いて字のごとく。

今まではプロがサービスを提供して当然だった業界に、セミプロ!?ってか“ほぼプロ”のクオリティーでサービスを提供するプレイヤーがやってる業態ことをぼくが勝手に「ほぼプロビジネス」と呼んでる。

 

早速ぼくの実体験を例にあげて紹介すると、

先日とあるクライアントさん先で、商品を“ええ感じに撮影する”というミッションが発生した。サービスWebサイトやパンフレットで使用する写真素材。

問題は製品を日常生活の中で実際に使ってる様に見せるということ。

つまり写真を通して“エクスペリエンス”を提供したかったんだ。

そして早速インターネットで検索して、いくつかの撮影代行会社をピックアップ。3社ほどに相談を持ちかけた。

すると・・・・・ウザイ!!!

 

申し訳ない!!突然「ウザい!!!」とか申し上げてしもてからに・・・・。

ぼくが相談を持ちかけた撮影代行会社はまぁプロだった。と言っても別に芸能人の写真集を撮る様な凄い写真家ってわけじゃなく、ごく一般的に「ブツ撮り  9,800円〜」みたいな普通の会社だ。

電話に出るなり、3社とも「口裏合わせたんか!?」ってくらい。

  • 撮影現場の照度はどれくらいですか?
  • 撮影対象物の大きさは?
  • 広角で撮影ですか?それとも単焦点ですか?
  • 照明の色は何色ですか?
  • 何カット撮影しますか?
  • 時間工数生ですか、カット数ですか?
  • 画素数の指定はありますか?
  • 撮影対象物の色は!?ブルー?カラー番号で言うとどのブルーですか??

「えっ!?めっちゃウザいんですけど〜(涙)」

 

いやぼくも趣味でちょっとカメラやるんで、質問の意図とか意味はギリギリ分かるんやけど、ほとんどの場合その質問にスラスラ回答できる人おらんやろ!!!

てか回答できるくらいなら自分で撮影するわボケ!!

って思うったんですよね・・・。

でも相手さん(プロ)は別に悪気があって、専門性の高い質問をしてきた訳ではない。

なぜプロはこうした質問を素人にしてくるのか。

その答えは、

「プロにとって客が素人だと、あとで面倒なトラブルに巻き込まれるから、最初から敬遠気味になる」

 

これだ。

実はぶっちゃけのところ、こうしたプロ業者は素人客を嫌う。

素人客はプロ業界のことが分からないので、あとで「イメージと違う」とか「お金払ったのに満足できない」とか現場の環境レベルでどうしようもない表現について理解を示さないからだ。

あなたも少しは経験がないだろうか!?

自分が分からないことがあったので、コールセンターに詳しく教えてもらおうと電話したのに、えらく冷たい態度でサクサクと業務的に対応されたことが。

これがまさに「あなたが嫌われている素人客」の状態だ。

 

プロ業者はセミプロ相手にしか商売できない

Asian Developer Using Laptop Computer Sitting Working

上では撮影代行の例を挙げたけど、これは他の業界でも同じことが言える。

プロ業者は素人客を嫌い、話がある程度共有できるリテラシーを持ち合わせたセミプロを相手に商売をしたがる。

先日子供たちと初めて魚釣りをしようと思い立ち、釣具屋さんに行って色々と教えてもらおうと思ったのに、えらく冷たくあしらわれた。ぼくらは素人客だからね。こっちはちょっと釣りを楽しんでみたいと思っただけなのに、

「子供連れて釣りできるとこはこの辺にないで、やめとき」とか店長に言われた。

はいはい、職人魂ってやつですか!?

それ、もはやウザいだけですけど。

 

他にも。

仕事の影響で10年ぶりくらいに400ccのバイクを買おう!と決心して、近所のバイクショップにフラリと立ち寄った。そこで店員さんがぼくに話しかけてくれて、最初は色々相談に乗ってくれた。

しかし気がつけば時間は1時間も経過しており、ぼくの相談ではなく、そのバイク大好きな店員さんがレースで優勝したとか、こんな技ができるとか、高速道路で覆面パトカーに捕まらない方法とか・・・・

いや、君の武勇伝に興味ないから!!!

それ、もはやウザいだけですけど。

 

プロは基本的に思考が「玄人思考(くろうとしこう)」なんだよね。だから「素人思考」の客にうまく合わせられない。

だから自分とある程度話があう、“わかってる客”=セミプロ客。だけを相手にしてしまうのだ。

実はこれって大変にもったいないことをしている。

その素人客をしっかりフォローし、顧客になってもらい、育成する。そうすればファン客になるのは間違いないのに。

 

その隙間に目をつけた“ほぼプロビジネス”たち

Cafe scene

もし地球が100人の村だったとしよう。

そこに1人のプロがいる。そのプロは自分のノウハウを教える塾を開くことにした。

まず最初の1日は料金は取らずお試し体験してもらえるようにした。

すると「教えて欲しい!」とたくさんの村人が集まった。

その数なんと30人。

ただし、うち素人は26人で、多少なりともかじったことのあるセミプロが4人。

プロは自らのハイレベルなノウハウを気持ちよく披露し、お試し授業は終了。

26人の素人たちは全く理解ができず、そのプロの生徒になることを諦めて帰って行った。

一方4人のセミプロのうち2名は今回のお試し授業で、信者のようにプロを崇拝し、一生の顧客へとなった。

それから3ヶ月後。

プロはまたもや生徒を増やそうと無料のお試し授業開催を村人たち全員に知らせた。

しかしそこにやってきたのは、前回のお試し授業で生徒にならなかった2人のうち1人だけだった。

 

我ながらなかなかイケてる昔話風だったけど、100人の村で例えた26人の素人。これを対象にした“ほぼプロ業態”が今国内で続々と誕生している。

ほぼプロビジネスの特徴をまとめると、

  • プロほどの知識やスキルを持ってない
  • プロよりも価格が安い
  • プロよりもお客とのコミュニケーションがラフ
  • プロよりもスケールが小さい
  • プロよりも商品点数が少ない

この共通点はビジネスモデル設計の時に役立つので覚えておいてもらうとGoodかも。

早速ほぼプロビジネスたちを紹介する。

 

●ほぼ美容室「カラー専門店」

img_l

最近急ピッチで店舗数が増えてるのがこのカラー専門店。まさに毛染めに特化した“ほぼ美容室”だ。店舗スケールは小さく、10坪程度の小さな店もたくさんある。

価格も一般的な美容室と比べて安い。その理由の1つに、美容室ほどの過剰サービスを行わないから。シンプルに毛染めして、シャンプーで終わり。最後のドライヤー仕上げはセルフでどうぞ!って感じ。

このカラー専門店のスタッフは美容師免許が必要。なので美容師免許は持っているけど、子育てなどでリタイヤしたリターン美容師たちが活躍している。

 

●ほぼ旅行会社

Screenshot 2017-05-31_08-07-45

個人的にこれGoodなサービスだな〜って思っているリボーンプログラム

カンボジアは最近も女性の旅行先として人気が高い。女性に特化し、現地に長く住んでる日本人女性が日本人女性観光客のためにパッケージングしたプライベートトリップ。これも“ほぼ旅行会社”だ。

 

●ほぼ居酒屋

fotolia_122726295_subscription_monthly_m

最近「セルフサービスでお願いします」という居酒屋が増えた。

これはこれで楽しいし従業員コストも下げられるのでGoodな企画だと思う。 「キッチン貸しますので、食事は自分で作ってください!」って居酒屋さんもあるくらい。

だけどめちゃくちゃ旨い日本酒に特化してたり、客単価1,500円を切るほどめちゃくちゃ安い!などの“ほぼプロ”ならではの特徴がある。

 

●ほぼアイドル事務所

Screenshot 2017-05-31_09-09-11

そろそろ怒られ始めそうだけど、これも一種の“ほぼビジネス”名古屋でアイドルになろう!アイドル教室

うちの娘もアイドルが大好きで、AKBさんだけじゃなく親父のぼくからすると、「えっ!?それは人間??バーチャル??」みたいなアイドルまでも存在するのだ。

まだまだアイドル熱は女の子の中で根強い人気を誇っている。「将来の夢はアイドル」って女の子は多分国内に50万人くらいいるんじゃなかろうか!? そんな50万人が秋元康さんの下に入るのはかなり狭き門。

芸能事務所に入るのも狭き門。 だからこうした“ほぼアイドル事務所”の需要が高まっている。ショッピングモールのイベントや学祭などのイベントに、こうした“ほぼアイドル事務所”所属のご当地アイドルが出てくるケースが増えた。

 

まとめ

 

こうした“ほぼプロ”の業態は他にもまだまだある。是非とも身近で発見し、観察し、ルール化してみるといい。

ポイントは、

素人がそれなりに楽しめる(満足できる)

というニーズを最高に満たしてあげることだ。

可能な限り商品やサービスを絞り込み、シンプルにすること。 セミプロ客は相手にせず、素人客に「それなりに楽しめますよ〜」って呼びかけること。

「1日でマスターできるゴルフレッスン」

とかもいいね。実際にありそうだけど。

ゴルフをガチでやってる人からしたら「いやいや、マスターって何を持ってマスターやねん!!」っていかにもセミプロらしい反感を買うかもしれないけれど、

ぼくのようなゴルフド素人で、ルールもクラブの握り方も知らない人からすれば、丁度いい。

ひとまず打ち方と、ルールだけ教えてもらえればいい。それもプロみたいにウザく教えてくるんじゃなくて、素人にわかりやすくシンプルに。

これからの時代まだまだ、“ほぼプロビジネス”が登場してくると思う。 ある意味LCC(格安航空)もほぼ飛行機だし、Airbnbが最近提供している「体験ホスト」もほぼプロビジネスだ。

要するに今末に存在する業態をもっとシンプルに、そしてラフにしてしまうだけで客層は変わり、需要は増える。

特に職人業界や敷居がお高い業態にそのチャンスはある。

是非とも素人客が登竜門的に利用できる、ウザくないほぼプロビジネスをたくさん生み出して欲しい。


レンタルを中心としたストック型ビジネスモデルのネタ帳noteもやってます▼▼ note_logo_catchブログでは書けないことが書かれています。1記事100円からご購入いただけますので、ぜひ覗いてみてください。


年間500冊読む藤本翔がお勧めするBooks】

Female student studying at college library「知識は人生を豊かにする」という諸葛孔明の言葉が大好きです。ぼくが読んだ本の中で特におすすめの本をプチ書評と一緒に紹介しています。


Sho Fujimoto/藤本翔

藤本翔 | Sho Fujimoto Mobile🌏Bohemian | Artist 💻| CD | 6months Living🏡Osaka ✈︎ 2months work at 🏢Tokyo ✈︎ 4months Traveling🌏World | Love my Family💓

スポンサーリンク

●今日も元気にTweet中ですよ〜